べっかんこ鬼をみて
前のブログに続いて、べっかんこ鬼の感想をご紹介します!
実は私、「べっかんこ」の意味が解っていませんでしたが、「え? あっかんべーの事でしょ?」と小3娘から教えて貰いました。笑
ラストで『ゆきの目が治るのと引き換えに、きっと、べっかんこ鬼がゆきの父親に撃たれて死んでしまうんだろうな~』と、途中から読めてしまいましたが、べっかんこ鬼が死んでしまったシーンでは耐えられず泣いちゃいました。でも、それでお話はそれで終わりではなく、大切な伴侶を殺されたゆきが実の父親相手に鬼の姿になってしまうのは衝撃でした。若い頃ならゆき目線だったかもしれませんが、つい親の目線になってしまいがちで、お父さんが可哀想に思いました。大切に育てていたのに、連れ去られた時も自分は一人だと思い込んでいたし‥。
小3の娘は「意味わからなかった」と言っていました。あれ?内容が難しかったかな?と思っていると、「ラストにゆきが鬼になったのが意味わからない」そうで、「鬼って別に怒ってるイメージとか怖いってだけのイメージも無かったのに、優しい鬼もいるって言ってたのに、最後に怒って怖くなって鬼のお面つけたのが意味わからなかった」という事でした。
それを聞いて、冒頭に歌っていた歌を思い出しました。「鬼って誰も会ったことも見た事も無いのに、怖いってイメージがある」という内容だったと思いますが、「鬼=怖いもの」というのは確かに私の中にあって、悲しみや怒りから鬼になってしまったゆきに「あーそうなってしまったのか~!」と納得したのですが、娘には納得できないものだったんだな~と改めて発見することが出来ました。
娘に昔話をたくさん読んであげてなかったからかな~となんだか少し反省もしました。「泣いた赤鬼」や最近読んでいた小説で、鬼は意外と優しいというイメージがあるんだそうです。ちなみに女の子の一人称が「オラ」だったのも納得いかなかったそうです。〝まんが日本昔ばなし”を観て育った親世代と違って、「クレヨンしんちゃんみたいで変!!」と言っていました。笑
小5の息子はストーリーに関しては感想は教えてくれませんでしたが、「歌がすごく上手だった!早着替えとか凄かった!」と演出の感想を話してくれました。私も、息ぴったりのお二人の歌や動き、役ごとの声色を変え方、音響や明るさをバッチリなタイミングで変えたりしているのが、とても感動しました。とても二人だけで演出しながら演じているとは思えない魅せ方で、終始演出のことが気になってしまいました。衣装や人形だけでなく、背景なども細部まで凝っていて感心してしまいました。
今回、最初の挨拶に息子が初めて参加させてもらいましたが、劇中で「さっきの(子供たちの挨拶)凄かったね!」とアドリブを入れてくれていて、まさに生ならではだな~と嬉しくなりました。
子供たちの感想は私の想像と違って「あれ?」と言う感じでしたが、「劇の感じ方は皆それぞれ、みんな違ってみんな良い!」ということなので、また次の劇も楽しみにしています。